先に結論から言います。キックボクシングのマウスピースは、「対人スパーリングをやるなら必須、やらないうちは急がなくていい」です。つまり、必要かどうかはあなたのジムの練習内容次第。
僕はキックを8年やっていますが、始めたばかりの頃はマウスピースを持っていませんでした。サンドバッグやミット中心のうちは、正直いらなかったからです。この記事では、「いつ必要になるのか」「どれを買えばいいのか」を、実際の感覚をもとに正直に話します。マウスピースで悩んで手が止まっている人の、判断材料になれば。
マウスピースは必要? ── ジムの練習内容で決まる
まず大前提。マウスピースが必要になるのは、対人スパーリング(相手と打ち合う練習)をやる段階からです。
- サンドバッグ・ミット中心のうち:基本は不要。相手に殴られないので、口の中を守る必要がない
- 対人スパーリングをやる:必須。相手のパンチが顔に当たる可能性があるので、歯や唇を守るために絶対いる
なので、「みんな最初から絶対に必要」というわけではありません。あなたのジムがそもそもスパーをやるのか、やるとしていつから初心者が参加するのか——ここで必要なタイミングが変わります。
一番確実なのは、トレーナーに「スパーはいつから参加しますか? マウスピースは必要ですか?」と聞くこと。ジムによって方針が違うので、これが早いです。まだ当分スパーをやらないなら、慌てて買わなくて大丈夫。ジムの見学・体験の段階で不安な人は、「ジムの見学が怖い人へ」も参考にしてみてください。そもそものジム選びから、という人は「社会人向けキックボクシングジムの選び方」もどうぞ。
市販 vs 歯科オーダー ── 初心者は市販で十分
「じゃあ買うか」となったとき、マウスピースには大きく2種類あります。
① 市販のボイル&バイト式(初心者はこれでOK)
お湯で柔らかくして口にはめ、自分の歯型に成形するタイプ。数百〜数千円で買えて、自分の歯に合わせられます。初心者〜継続層なら、正直これで十分。まずはここから始めれば問題ありません。
② 歯科オーダーメイド
歯医者で型を取って作る、自分専用のマウスピース。フィット感と保護力は最高ですが、値段は1万円前後〜とけっこうします。試合に出る、本格的にやり込む、という段階になったら検討すればいい選択肢です。
つまり、まずは市販のボイル&バイトで始めて、必要を感じたら歯科オーダーに上げる——この順番でまったく問題ありません。最初から高いものを買う必要はないです。
参考までに、市販ならこういうケース付きのボイル&バイト式が2,000円ほどで買えます。保管用ケースが付いていると衛生的に持ち運べるので、最初の1個としては十分です。
選ぶときの細かいポイント
市販のなかで選ぶとき、もう一つだけ知っておくといいのが形状です。
- 上顎シングル(上の歯だけ):呼吸がしやすく、しゃべりやすい。初心者はこっちが楽
- 上下一体型(マウスガード):守りは強いが、口全体を覆うので息苦しく感じやすい
キックはとにかく動くので、呼吸のしやすさは大事。迷ったら上顎シングルで始めるのがおすすめです。守りをもっと固めたくなったら、上下一体に移ればいい。
一番大事な注意 ── 「付けずにスパー」は絶対ダメ
最後に、これだけは強く言いたい。対人スパーで、マウスピースを付けずにやるのは絶対にやめてください。
軽いスパーのつもりでも、相手のパンチがアゴや口元に入ることはあります。マウスピースなしだと、唇を切ったり、最悪、歯が欠けたり折れたりするリスクがある。歯の治療って、時間もお金もかなりかかります。数百円のマウスピースをケチって歯を失うのは、どう考えても割に合いません。
「今日は忘れたけど、まあいいか」で入らないこと。対人練習の日は必ず持っていく。これが8年やってきて、一番伝えたい鉄則です。
あと地味に大事なのが衛生。使ったら水で洗って、ケースに入れて保管しましょう。口に入れるものなので、雑菌や臭いの元になりがち。清潔に保てば、市販品でも気持ちよく長く使えます。
まとめ
キックボクシングのマウスピース、要点はこれだけ:
- 必要?:対人スパーをやるなら必須。やらないうちは急がなくてOK=ジムの練習内容次第
- 迷ったら:トレーナーに「スパーはいつから? マウスピースは必要?」と聞く
- 選び方:初心者は市販のボイル&バイトで十分。上顎シングルが呼吸しやすい
- 絶対ルール:付けずにスパーしない。歯・唇を守る。使ったら洗ってケース保管
道具のなかでも、マウスピースは「安全に長く続ける」ための地味だけど大事な一枚です。スパーデビューの前に、市販の1個を用意しておきましょう。安心して打ち合えると、練習がもっと楽しくなりますよ。
── Riv

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