先に結論から言います。大人初心者のスノボ板選びは、「長さ・硬さ・形状」の3つを押さえれば失敗しません。具体的には——
- 長さ:身長マイナス15〜20cm(立てて、あご〜鼻の高さ)
- 硬さ:初心者は中間くらいが扱いやすい
- 形状:最初の1本ならキャンバー。グラトリを本格的にやりたいならダブルキャンバー
逆に、この3つを見ずに「安いから」「デザインがかっこいいから」だけで選ぶと、たいてい後悔します。実際、安い板を選んで「乗りにくい…」と後悔している人を、僕は何人も見てきました。
僕はスノボを10年やっていて、板は2本乗り継いでいます。この記事では、その経験から「マイ板選びで見るべきポイント」を正直に話します。これから初めての1本を買う人が、遠回りしないように。
まず結論:初心者が見るべきは「長さ・硬さ・形状」の3つ
板選びって、調べ始めると専門用語だらけで混乱しますよね。でも、初心者が最初に押さえるべきは、さっき挙げた3つだけです。デザインや細かいスペックは、その後でいい。まずはこの3点を順番に見ていきましょう。
①長さ ── 身長マイナス15〜20cmが目安
板の長さは、身長マイナス15〜20cmが基本の目安です。立てたときに、だいたいあご〜鼻の高さにくるくらい。
- 短め:回しやすくて取り回しがラク。グラトリ(平地トリック)寄りの人向き
- 長め:スピードを出しても安定する。フリーラン寄りの人向き
初心者で「まずオールラウンドに」なら、目安の範囲でちょうど真ん中〜やや短めを選んでおけば扱いやすいです。あと、身長だけでなく体重も効いてくるので、細身の人・がっちりした人は、メーカーの適正体重表もチェックすると失敗が減ります。
②硬さ(フレックス) ── 初心者は「中間」がちょうどいい
板には「硬さ(フレックス)」があります。ここは、初心者は中間くらいがおすすめです。
- 柔らかすぎ:低速では扱いやすいけど、スピードを出すとバタついて安定しない
- 硬すぎ:反発は強いけど、初心者には扱いにくくて、うまく乗りこなせない
- 中間:オールラウンドに使えて、上達の過程でも困りにくい
「柔らかいほうが初心者向きでしょ?」と思いがちですが、柔らかすぎる板も乗りこなすのは意外と難しい。迷ったら中間、これが無難です。
③形状 ── 最初の1本はキャンバー、グラトリならダブルキャンバー
板の反り方(形状)にも種類があります。ここは僕の実体験も交えて話します。
- キャンバー:接雪面が真ん中で浮いている、昔ながらの定番。エッジの食いつきが良く、オールラウンドに使える。最初の1本におすすめ
- ダブルキャンバー:両足の下がキャンバーで、間が抜けた形状。柔らかめで逆エッジしにくく、グラトリがやりやすい
「まずオールラウンドに滑れるようになりたい」ならキャンバー、「平地トリック(グラトリ)をやりたい」ならダブルキャンバー、という選び方でOKです。
僕の板遍歴 ── キャンバー7年 → グラトリ用にダブルキャンバー
参考までに、僕自身の板の話を。
僕は最初、BURTON(バートン)のCUSTOM(カスタム)というオールラウンドのキャンバー板を7年くらい使っていました(この板は後でくわしく紹介します)。これで一通り滑れるようになったし、オールラウンドに使えて大満足でした。
でも、だんだんグラトリをやりたくなってきたんですよね。そうしたら、オールラウンドのキャンバーは僕には少し硬くて、グラトリには向いていなかった。それで、グラトリ用にダブルキャンバーの板を新調しました。柔らかくて逆エッジしにくくて、グラトリの練習が一気にやりやすくなりました。
何が言いたいかというと、「自分のやりたいスタイル」で板は変わるということ。最初の1本は、まずオールラウンドに滑れるキャンバーで十分。やり込むうちに「グラトリがやりたい」と方向性が見えてきたら、そのとき2本目を用途で選べばいいんです。
僕の1本目でもある「BURTON CUSTOM」は初心者にもおすすめ
さっき話した僕の最初の板が、この BURTON(バートン)の CUSTOM(カスタム) です。10年やってきて、初心者の”最初の1本”として自信を持っておすすめできる定番なので、紹介しておきます。
CUSTOMが良いのは、まさにこの記事で話してきた条件にハマっているから:
- オールラウンドなキャンバーで、エッジの食いつきが良く、基礎を身につけるのに最適
- 硬すぎず柔らかすぎず、扱いやすいフレックス(初心者にちょうどいい)
- 長年モデルチェンジを重ねてきた、バートンの看板といえる名作
さらに信頼感でいうと——あの平野歩夢選手が、北京五輪で日本史上初の金メダルを獲ったときに使っていたのも、このCUSTOMです。本人も「スポンサー以来ずっとCUSTOMに乗り続けている」と語っているほどの一本。もちろんトップ選手と初心者では乗り方は全然違いますが、「基礎から上級まで長く付き合えるキャンバー」という性格は、初心者の最初の1本としても心強いです。
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もし「もう少し滑れるようになって、高速でも安定する硬めが欲しい」となったら、その上位版の CUSTOM X(カスタム エックス) があります。こちらは硬めで高速安定・反発が強く、脱初心者〜中上級向け。最初の1本というより、上達してきたときのステップアップの2本目として覚えておくといいモデルです。
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板は安い買い物ではないので、いきなり新品にこだわらず、型落ちモデルやシーズンオフのセール、中古を狙うのも賢い手です。大事なのはブランドより「長さ・硬さ・形状が自分に合っているか」。その意味で、扱いやすいキャンバーのCUSTOMは、外しにくい一本だと思います。
やりがちな失敗 ── 「安さ・見た目だけ」で選ぶ
最後に、これだけは避けてほしい失敗を。安さや見た目だけで板を選ぶことです。
僕のまわりでも、とにかく安いという理由で板を買って、後悔している人を何人も見てきました。乗ってみたら柔らかすぎてスピードが出せない、あるいは硬すぎて全然曲がれない——用途やレベルに合っていない板を、値段だけで選んでしまったパターンです。
板は安い買い物ではないので、「安いから」で飛びつく気持ちは分かります。でも、合わない板を1本買うより、長さ・硬さ・形状を自分に合わせて選んだ1本のほうが、上達も早いし、結局は長く使えて得です。型落ちモデルやシーズンオフのセールを狙えば、ちゃんとした板を予算内で買うこともできます。
見た目の好みは大事(テンション上がりますからね)。でも、優先順位は「長さ・硬さ・形状」→「デザイン」。この順番だけは間違えないでください。
まとめ
大人初心者のスノボ板選び、要点はこれだけ:
- 長さ:身長マイナス15〜20cm(あご〜鼻)。短め=グラトリ向き、長め=安定
- 硬さ:初心者は中間がちょうどいい。柔らかすぎ・硬すぎは扱いにくい
- 形状:最初の1本はキャンバー、グラトリをやるならダブルキャンバー
- 失敗回避:安さ・見た目だけで選ばない。用途とレベルに合わせる
板が自分に合うと、上達のスピードも、滑る楽しさも変わります。まずは自分のやりたいスタイルをざっくり決めて、この3点で選んでみてください。道具の全体像は「社会人スノーボーダーの道具の揃え方」にまとめているので、そちらも合わせてどうぞ。
── Riv

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